子どもと愛情の駆け引きをする毒親
「あなたのお子さんが自ら進んで
自主練習し始めるようになる方法、
教えます」
こんにちは。
子どもの自主練習アドバイザーの
ムトンボ坂上です。
このブログでは、
『試合で活躍したいけど、
練習はがんばりたくない』
という、
スポーツにいまいち力が入っていない
お子さんのやる気を“限界“まで引き出し、
自主練習の鬼に生まれ変わらせ、
試合で大活躍してもらう方法について、
ご紹介していきます。
あなたのお子さんが
スポーツの試合で活躍するには、
ライバルより人一倍、
練習量を増やすしかありません。
そしてその練習量を
増やすには、ズバリ、
『自主練習』
をこなすことが絶対です。
そこで、このブログでは、
“子どものやる気を高める方法“を
紹介していくことで、
あなたのお子さんが、やる気を高め、
自発的に自主練をし始めるようになる
お手伝いをしていきます。
今日お話しする、2種類の子どもの接し方、
お子さんのやる気を引き出すには
とても重要なポイントになるので、
ぜひ最後まで集中して、
読んでください。
「条件付き接し方」のデメリット
前回お話しした、子どもへの2種類の接し方、
“条件付き接し方“と“無条件の接し方“
今日もこの続きをお話しします。
「条件付き接し方」には
こわ~いデメリットがあります。
それが、こんなデメリットです。
・短期的にしか教育効果がない
・条件付きの自己肯定感しかもてなくなる
・親子関係が悪くなる
・世代を超えて引き継がれる
では、一つ一つ、説明していきますね。
デメリットその1:
短期的にしか効果はない
一つ目のデメリットとしては、
条件付き接し方は、とても効果的ではあるのですが、
その時だけしか効果が続かないことがあげられます。
言ったその時は親の言うことを聞くのですが
本人の意思で動いたわけではないので、
長期的な効果は見込めないのです。
しかも子どもは慣れてしまうので、
だんだんと強度を強くしていかないと
いけません。
毎回、罰や恐怖を与え続ける
必要がありますし、そのレベルも
どんどんエスカレートさせないと
いけません。
キリがないんですよね。
デメリットその2:
条件付きの自己肯定感しかもてなくなる
2つめのデメリットとして、
自信が持てない人間になってしまう、
というデメリットがあります。
いつも誰かの顔色や機嫌を
うかがっているということは、
いつも誰かの評価(ほめられる・ご褒美をもらう)
を気にしているということです。
自分自身が、他人の評価に左右されるので、
自分で自分に自信を持つことができません。
周囲の人に「すごいね!」と評価されないと
自分自身の価値を見出せない人間に
なってしまうんです。
デメリットその3:
親子関係が悪くなる
条件付き接し方で育てられた子どもは、
親に対して、心の底で静かな怒りを
覚えていることがあります。
本当は無条件に愛してもらいたかった
無条件に受け止めてもらいたかったのに
アメとムチといった条件が無い限り
愛情を示してもらえない・・・
本当は、
「たとえダメでも失敗しても、
そのままのあなたでいいんだよ」
と、自分自身という人格を
全面的に受け入れてもらいたかったのに、
親にとって都合の良い行動を
したかどうかで判断される。
後々成長すると、だんだんと
こんな思いが怒りや恨みに
つながってしまう恐れもあります。
余談になりますが、
アニメ 新世紀エヴァンゲリオンの
綾波アスカが、こんな思いを親い抱いて
精神崩壊してしまうシーンがありますよね・・・。
デメリットその4:
世代をこえて引き継がれる
そして恐ろしいのは、
この条件付き接し方は
あなたのお子さんだけで
終わることはなく、
子から孫、孫からひ孫へ・・・
と連鎖して、受け継がれて
しまう可能性が高いんです。
親に対して、駆け引き無しで
無条件に愛してもらいたかったと
思っているのに、
同じことを、自分の子どもに対しても
ついついやってしまうんです。
島村先生によれば、
愛情の駆け引きで相手をコントロールする、
ということが無意識にインプットされている、
ということなんですね。
無条件の接し方をするには・・・
あなたはお子さんのこと、
とても大事にされていると思います。
人一倍、愛情も注いでいると思います。
お子さんが大事だからこそ、
お子さんのためを思からこそ、
いろいろなことを勉強されている
のだと思います。
だからこそ、ついつい力が入って
イライラしたり、腹が立ったりするのだと
思います。
でもそれは、
本気で子育てをしているから、
本気でお子さんを愛しているから、
であって、
とても誇れることだと思いますよ。
今現在は、子育てで本当に
いろいろと大変かと思います。
ただ、
お子さんの将来のことを想うのであれば、
やはり愛情を駆け引きにつかうのではなく、
無条件に接してあげる、のがベストです。
もしイライラすることがあっても、
お子さんの行動を表面上だけ見て
良し悪しを判断するのではなく、
お子さんはなぜ、
こんなことを言うのだろう?
と、ちょっと立ち止まって、
相手の気持ちや背景を
理解してあげるように、
取り組んでみてください。
この思考のクセが身につくと、
お子さんに対する条件付きの接し方を、
少しは減らせるかと思います。
私が深く後悔した経験・・・
ちょっと余談になりますが、
三男坊が幼稚園の頃、
一緒にプロバスケットの試合を
見に行ったことがありました。
二階席の最前列から、コートを
見下ろして観戦していたのですが、
ハーフタイムのイベントで
子ども向けのとても楽しい
余興が始まりました。
それを見て、
「見てみて、あれ、おもしろいね~」
と息子にいうと、
「つまんない」
と、グズっているんです。
キャラクターぬいぐるみが
余興していて、他の子ども達も
キャーキャーとめちゃくちゃ
盛り上がっているのに、
うちの息子だけ、「帰りたい」
とスネているのです。
「いやいや、なんで?
みんな盛り上がってるよ?」
「おもしろくない。
帰りたい帰りたい!!」
最初は興味ないのかな?と
思っていましたが
結構長い間、ずっと帰りたいと
ダダをこねて泣き始めたので、
こっちもイライラしてしまって、
「いい加減にしなさい!
こんな態度とるなら、
もうフライドポテト、
買ってあげないからね!」
と、息子に対して怒ってしまいました。
そしてその時、アッと気づいたんです。
当時の息子は、幼稚園の年中だったので、
身長がまだまだ低かったんです。
で、二階席の最前列には
コンクリートでできた柵があって
ちょうど壁のようになっていました。
つまり、息子の身長では、
目線的にちょうど、コートが
見下ろせない状態だったんです。
息子は、音だけ聞いてコートの下で
なんか楽しそうなイベントを
やってるみたいだな~
と思ったそうなのですが、
柵より背が低かったので
実際に見たくても見えなかったんです。
それで泣きべそをかいて、
スネてグズっていたんですね。
それに気づいた私は、
息子にあやまって、抱っこして
コートのイベントが見えるように
してあげると、
息子はパッと笑顔になりました。
この時、子どもの行動の
表面上だけを見ていた私は、
息子の裏にある気持ちを
理解してあげられていませんでした。
そして表面上だけを見て
息子の行動から罰をあたえようと
判断してしまいました。
でも、立ち止まって、
息子はなんでこんなことを
したのかな・・・?
と、気持ちや背景を考えてあげて
よりそってあげると、
(この時は、偶然でしたが・・・)
息子が親にわかってもらいたい
本当のことが見えてきたのです。
まとめ
あなたも子どもを言いなりにさせるため
アメとムチを使ったこと、
あるかと思います。
もしかしたら今でも
使い続けているかもしれません。
でも、この悪魔的な手法は
効果絶大ではありますが、
延々と続くため終わりはありません。
そして、お子さんの将来の
自己形成に大きな影響をおよぼします。
条件付きの接し方、無条件の接し方。
それぞれを知った上で、
お子さんの表面上の行動だけを見て
判断するのではなく、
その裏にかくされた心理などを
察して理解してあげながら、
その上で判断してあげてください。
そうすれば無条件の接し方をする機会が
増えてくるはずです。
最後に、これを教えてくれた
島村華子先生の言葉をお借りします。
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無条件の接し方では、
子どもへの親の愛情とは、
『見返りを期待しない贈りもの』
です。
条件付きの接し方では、
子どもへの親の愛情とは、
『子供が良いことをして
稼がなくてはいけないもの』
です。
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子どもは、みんな
無条件に愛してもらいたいと
思っています。
無条件に愛してあげるから、
それが信頼感や安心感につながり、
失敗しても大丈夫!という自信につながり、
やる気や自主練習にもつながってきます。
最初は難しいとは思いますが、
ぜひ、お子さんに対しては
無条件の接し方をするように
心がけてみてください。
それでは今日はこのへんで!!