自主練習の方程式って?
「あなたのお子さんが自ら進んで
自主練習し始めるようになる方法、
教えます」
こんにちは。
子どもの自主練習アドバイザーの
ムトンボ坂上です。
このブログでは、
『試合で活躍したいけど、
練習はがんばりたくない』
という、
スポーツにいまいち力が入っていない
お子さんのやる気を“限界“まで引き出し、
自主練習の鬼に生まれ変わらせ、
試合で大活躍してもらう方法について、
ご紹介していきます。
あなたのお子さんが
スポーツの試合で活躍するには、
ライバルより人一倍、
練習量を増やすしかありません。
そして練習量を増やす
唯一の方法はズバリ
『自主練習』
しかありません。
ですので、
がんばっているお子さんには
ぜひ自主練習を続けてもらいたい
のですが、
でも、子どもって、
誰もが自主練習がキライです。
なぜなら、面倒くさいし
おもしろくないからです。
なので、いくら親が強制しても、
本人が本気でやる気を出さない限り、
絶対に始めることはありません。
そこで、このブログでは、
“子どものやる気を高める方法“を
紹介していくことで、
あなたのお子さんが、
自発的に自主練をし始めるようになる
お手伝いをしていきます。
もうすぐ試合や大会があるのに
・ダラダラとゲームばかりして何にもしない
・家で自主練すらしない
・やっても集中力が続かない
っていうお子さんがいらっしゃったら、
ぜひ集中して最後まで読んでください。
さて今日は、私が考えた自主練習の方程式
自主練習 = 動機 × やる気 × やり方
について、動機について掘り下げて
詳しくお話しさせていただきますね。
自主練習をするために一番大切なこと
ここでちょっと考えてもらいたいのですが・・・
そもそも、スクールやチーム、
スポーツ少年団で練習する時間以外で、
お子さんが家でも
自主練習をするって、
普通に考えると、とんでもなく
素晴らしいことだと思いませんか?
だって、うまくなるために習っている時間以上に、
自分でも練習するってことですから、
相当な“強い意志力“がいると思うんですね。
しかもやるのは子どもですよ。
大人でも、
会社でさんざん働いて疲れている上に、
仲の良い友達からの飲み会の誘いを断って、
夜は一人で熱心にビジネススクールに通い続ける・・・
これを毎日続けるっていうのは、
とても大変だと思うんです。
子どもであれば、自主練習なんかせず、
ふら~っと遊んでいても、
普通のことだと思います。
でも、それでもお子さんが自主練をする・・・
というのなら、絶対に必要なことがあります。
それは、動機、です。
何かの夢がある
希望がある
こうなりたい
あこがれがある・・・
きっかけは何であれ、この動機がないと
何も始まりません。
人間は行動しません。
なので、もし今、あなたが
お子さんに動機がないのにそのスポーツをさせている
お子さんが興味がないのに親のエゴでその競技をさせている
お子さんがやりたくないのに、とりあえずチームに入れている
のであれば、
まだ自主練をさせる段階ではない、と思います。
もしその段階であれば、自主練させるのは正直、難しいです。
でも、少しでも動機があって、そのスポーツをしているのであれば
自主練習をさせることは可能です。
子どもに動機があるかどうか?
まずここ、大前提として、つかんでおいてくださいね。
うちの子に動機があるかどうか、わからない
「でもうちの子、まだ小さいんで
何に興味があるかわからなかったので、
とりあえず親が決めたスポーツ競技をさせているんですが・・・」
という方もいらっしゃると思います。
もちろん、親にすすめられたから・・・といって
最初はやり始めた競技でも、
やっているうちに、だんだんとおもしろくなって
「もっとうまくなりたい!」という動機がわいてくること、
あると思います。
なので、こういう段階であれば、
お子さんに「もっとうまくなりたい」という
立派な動機ができているので、
自主練習をさせることは可能です。
あなたのお子さんは、今、どんな状態でしょうか?
自主練習をさせる準備は、できている段階でしょうか?
動機にもいくつか種類がある
さてここで、動機の種類について、お話しします。
よく言われるのが、動機には
・内発的動機
・外発的動機
の2種類がある、ということです。
内発的動機は、自分の意思でやりたいと思う動機です。
心の底からわきおこった意欲や願望ですね。
外発的動機というのは、外から押し付けられた動機で、
「やらなければならない・やらないと罰がある・報酬があるからやる」
といったものです。
・怒られるからやる。強制されるからやる
・おこづかいをもらえるからやる
といったものです。
外発的動機でやっているうちは、
しょせん他人の押し付けで、
自分の心からの願望ではないので
なかなか続きませんし、
・言われなきゃやらない
・アメとムチ的な手段をとらないと行動しない
といったデメリットがでてきます。
なので、あなたのお子さんに自主練させるには、
もちろん、内発的動機がわくような形が理想です。
自分の意思で、心から何かをしたい!
と思ってくれることがベストなんです。
子どもにやる気スイッチが入る“6つの動機“
ではその内発的動機、どんな種類があるのでしょうか?
一般的に子どもにやる気スイッチが入る動機には
6つの種類があるといわれています。
1)欲求
2)成長意欲
3)成功追及
4)失敗回避
5)劣等感
6)くやしさ
1)の「欲求」は、
例えば「すごい!」と言われたい、とか、
親に認められたいから行動する、という動機です。
マズローの欲求5段階説が有名ですが、
これは三角形のピラミッド型で構成される欲求の段階で、
底辺から
・生理的欲求(生きるために基本的な欲求。衣食住・寝るを満たしたい)
・安全欲求(健康でいたい、身の安全をはかりたい)
・社会的欲求(愛されたい、受け入れられたい、仲間に入りたい)
・承認欲求(他人から認められたい、尊敬されたい)
と続き、頂点に
・自己実現欲求(自分らしく生きたい、自分の能力を発揮したい)
がきます。
人は下の欲求(生理的欲求が底辺)から順に満たされないと
上の方の欲求(自己実現欲求)は満たされない、という考えです。
たとえばお子さんの動機として、
純粋にそのスポーツが好きだから、とか
親が喜ぶから好き、といったのは
この社会的欲求や承認欲求にあたります。
2)の「成長欲求」は、
もっとできるようになりたい、
うまくなりたいから行動する、という動機です。
3)の「成功追及」は、
やるからには成功させたい、
課題を達成したいから行動する、という動機です。
4)の「失敗回避」は、
失敗したくない、恥をかきたくないから行動する、
という動機です。
5)の「劣等感」は
劣等感で「〇〇みたいになりたい!」
から行動する、という動機です。
6)の「くやしさ」は
文字通りくやしいからがんばろう、
相手を見返したいから行動する、という動機です。
あなたのお子さんがスポーツを続ける理由は?
いかがだったでしょうか。
ここまで、いろんな動機をご紹介しました。
あなたのお子さんが、自主練習をしたがらない理由は、
そもそも“やりたい“という「動機」が無いことなのかもしれません。
そして、子どものスポーツで、大前提として
あなたのお子さんが動機を持っていないかぎり、
自主練習をさせるように仕向けることはできません。
まずはここを持ってもらえるようにしてください。
今やっているスポーツのプロの試合を会場で見せてあげる、
とか、
プロ選手と握手する、ボールをもらう・・・
ユニフォームを買ってあげる、動画を見せる・・・
練習でできたことをほめてあげる、喜んであげる・・・
まずはお子さんが今取り組んでいるスポーツで
何か動機をいだくきっかけを、作ってあげてください。
もしそれでも自主練習をしないのであれば・・・
もう一つの原因を解決すれば大丈夫です。
その解決方法、また次回以降でお話ししますね。
では今日はこの辺で!