親のほどんどが子どもを理解していない
「あなたのお子さんが自ら進んで
自主練習し始めるようになる方法、
教えます」
こんにちは。
子どもの自主練習アドバイザーの
ムトンボ坂上です。
このブログでは、
『試合で活躍したいけど、
練習はがんばりたくない』
という、
スポーツにいまいち力が入っていない
お子さんのやる気を“限界“まで引き出し、
自主練習の鬼に生まれ変わらせ、
試合で大活躍してもらう方法について、
ご紹介していきます。
あなたのお子さんが
スポーツの試合で活躍するには、
ライバルより人一倍、
練習量を増やすしかありません。
そして練習量を増やす
唯一の方法はズバリ
『自主練習』
しかありません。
ですので、
がんばっているお子さんには
ぜひ自主練習を続けてもらいたい
のですが、
でも、子どもって、
誰もが自主練習がキライです。
なぜなら、面倒くさいし
おもしろくないからです。
なので、いくら親が強制しても、
本人が本気でやる気を出さない限り、
絶対に始めることはありません。
そこで、このブログでは、
“子どものやる気を高める方法“を
紹介していくことで、
あなたのお子さんが、
自発的に自主練をし始めるようになる
お手伝いをしていきます。
もうすぐ試合や大会があるのに
・ダラダラとゲームばかりして何にもしない
・家で自主練すらしない
・やっても集中力が続かない
っていうお子さんがいらっしゃったら、
ぜひご参考くださいね。
さて今日は、前回の補足になります。
なぜ人は、自分のことを理解してもらえると
やる気が爆上がりするのか?
ということについて、お話しますね。
最後まで、集中してお聞きください。
ラーメン屋の厳格な頑固オヤジ
前回も、
「士は己を知る者のために死す」
という言葉をご紹介しましたが、
人は、他人に自分のことを
理解してもらえたとわかると、
とてつもないパワーが
わいてくるものです。
「この人は、私のことを
わかってくれている」
そう思うと、感激します。
そして理解してくれた相手に対して
絶大な信頼を置きますし、
この人のためなら何でもやろう!
と思ってしまいます。
それくらい、
他人に自分を理解してもらう
というのは、うれしいことですし、
相手を理解してあげることは
その人にとって、とてつもない
パワーを生み出します。
では、ここでエクササイズです。
ちょっと想像してみてください。
あなたは、日本全国を
一人旅しているとします。
その時、偶然、ある小さなラーメン屋に
ふらりと立ちより、一杯のラーメンを
食べました。
そのラーメンのうまいこと・・・!
感動の味です。
これまでに食べたことのないくらい
本当に、本当においしい、完璧な味でした。
そこであなたは、
この味を全国に広めたい!
と思い立ち、
このラーメン屋を
継ぐことにしました。
もちろん、ラーメン屋をするなんて
うまれて初めての経験です。
飲食業もやったことすらありません。
それでも、
この感動の味を多くの人に知ってもらいたい!
という熱意が勝り、
ラーメン屋の店主である頑固オヤジに
弟子入りすることにしました。
でも、そこでの修業は
想像以上に厳しいものでした。
毎日毎日、頑固オヤジから、
ラーメン作りを教えてもらうものの、
失敗ばかり。
味を再現できません。
やはり頑固オヤジが何十年も
かけて作りあげた感動の味だけあって、
簡単にはマスターできないのです。
それでもあなたは、慣れない中でも、
ラーメンの味を継ぐために、
寝る時間も惜しんで
必死にがんばっています。
さて、ここからエクササイズです。
こんな時・・・
もし店主の頑固オヤジから、
「おい!またかよ!
何回失敗したら気が済むんだ!」
「おいおい、おまえ、才能ねぇなぁ~」
「ダメダメダメ!全然なってないよ!」
「やめた方がいいんじゃないか?
ラーメン屋、向いてないよ!」
「このへたくそ!
どうせお前には無理なんだ!」
と、毎日、罵声を
あびせられているとしたら、
あなたはどう感じますか?
最初は、
「悔しい!なにくそ!」と、
今まで以上にがんばるかも
しれませんが、
毎日毎日こんな言葉を
聞かされていたら
だんだんやる気、
なくなりますよね?
せっかくやる気満々で、
夢をもってこの世界に
思いきって飛び込んできたのに
こんなことを毎日、
言われ続けていたら
嫌になってくると思います。
下手すると夢だったラーメン屋も、
あきらめてしまうかもしれません。
では、もう一つ質問です。
もしオヤジから、こんな声かけを
されていたら、どう思いますか?
「まだまだうまくはできていないが、
毎晩遅くまで、独りでがんばってるな。」
「まだ客に出せるレベルではないが、
毎日ちょっとずつだが、うまくなってるぞ。」
「お前、不器用だが努力家だな。
あせらずコツコツいけよ。」
「ちょっと疲れてるんじゃないのか?
何かあれば何でも言えよ。」
こう言われていると、
「・・・この店主、頑固で厳しくて、
いつも怖い顔してるけど、
私を理解してくれている・・・
私のがんばりを認めてくれている・・・
よし。今はまだまだだけど、
もっとがんばってみよう!」
と、前向きになれますよね?
やる気も出ますよね?
こんな感じで、
人は自分のことを相手に理解されると、
うれしいものなんです。
“この人は私のことをわかってくれる“効果
人は相手に理解してもらうと
うれしく感じる・・・
これはなぜなら、
『他人に理解されたい』
というのが、人間の
根源的な欲求だからです。
「この人は、わたしのことを
わかってくれている」
と思うと、
人は感激し、相手に絶大な信頼をおき、
相手のために何でもしたいと思います。
そして“やる気“もあがります。
それぐらい『理解する』ことには
強力なパワーがあるんです。
あなたも、つらかった時、
学生時代の先生や友人、
職場の同僚、上司に、
自分の気持ちをわかってもらた経験、
ありませんでしたか?
そしてその時、
ものすごくうれしく思ったし、
がんばろうという前向きな
力がわいたのではないでしょうか?
また逆に、
自分のことを理解しようともせず、
全然わかってくれない上に、
「全然ダメじゃん」
「いくらやっても無理」
「バカじゃないの」
などのマイナス言葉を
頭ごなしに、ひたすら
かけられている環境にいると、
せっかくたまった“やる気“も
一気に激減していきます。
ほとんどの親が、お子さんを
理解できていない
「わかりました。
子どものやる気を高めるには、
相手を理解してあげればいいんですね。
でもムトンボさん、私は親ですよ。
我が子のことなんて、全部理解してますよ」
と、あなたは思うかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか?
あなたは本当に、お子さんを、
理解してあげられているでしょうか?
実は“理解“にもレベルがあるんです。
ここで天才マーケッターの
伊勢隆一郎先生が提唱している
「理解レベルの4段階」
について、少しご紹介したいと思います。
理解レベルの4段階
理解レベル0
相手を理解しようとしていないし
理解する気が無い
理解レベル1
相手を理解しようとしているが
それが相手に伝わっていない
理解レベル2
相手を理解しようとしていて
それが相手に伝わっている
理解レベル3
相手を理解しようとしていて、
それが相手にも伝わっていて、
実際に理解している
理解レベル4
相手本人でさえ気づいていないことまで
理解している奇跡のレベル
伊勢先生によると、
相手を理解するというのにも、
この0~4段階のレベルがあるそうです。
ちなみに相手が
パワーを発揮しだすのは、
レベル2以降です。
レベル2では、相手が
「この人は私のことを理解しようと
してくれているんだな」
と感じはじめ、
あなたに対して
好意を抱きはじめます。
レベル3になると、
相手はあなたを信頼してくれますし、
あなたから離れたくない、と思います。
これがレベル4になると、
相手が言葉にできない、
自分でさえ気づかないことを、
あなたが120%理解してくれている
奇跡のレベルなので
もう、あなたを神のように
信じきっています。
さてあなたは、
お子さんをどのレベルで
理解してあげているでしょうか?
ほとんどの方が、レベル1の段階で
とどまっているのではないでしょうか?
ちなみにこの理解の4レベルについては
フォレスト出版 伊勢隆一郎著
「人は感情でものを買う」
という本に詳しくのっています。
ぜひ、読んでみてください!
子どもを理解してあげる究極の方法
「え~!!理解にも、
こんなにいろんな段階が
あったんですね。
知りませんでした。
じゃあ、理解レベル4に
たどりつくためには
どうすればいいんですか?」
わかりました。
それもお話ししますね。
お子さんを理解してあげる
方法の一つとして
「聞く力」
というのがあげられます。
その時、一番重要になるのが
「お子さんの感情にフォーカスする」
ということです。
子どもが、自分のことを
わかってもらいたいと思って
いろいろ話をしてきたときに、
ただ出来事を聞くのではなく、
その時の感情を意識して
聞いてあげるんです。
たとえば、
「あのさ~。
今日、学校でむかつくことがあってさ~。
〇〇が俺の消しゴムをどこかに隠してさぁ・・・」
と、お子さんがあなたに話してきたとします。
その時、
「それで?どこに隠されたの?
なんで隠されたの?
どのくらい隠されたの?」
と聞くのは、事実を聞いているだけです。
これが、感情を意識して聞いてあげると、
「そうだったの?それはイヤだったよね。
で、消しゴムは出てきたの?
あら、ないままで授業受けたの。
そりゃ授業中、ず~っと腹立ったんじゃない?
それでも仕返しもしなかったんだね。
よく我慢したね。つらかっただろうにね・・・」
とその時、子どもが思っていた感情を
意識して聞いてあげるんです。
すると、お子さんも、
あの時の自分の気持ちを
お母さんが理解してくれた!
と思って、癒されます。
というのは、子どもは、
消しゴムを隠された事実を
親に聞いてもらいたかったのではなく、
消しゴムを隠されてイヤな気持ちに
なったことを、親に共感してもらいたかった
からです。
聞くレベルの4段階
ここで、先ほどの天才マーケッターの
伊勢先生が提唱している
「聞くレベルの4段階」
についても、ご紹介しますね。
実は「聞く」という行為にも
何段階かのレベルがあるんです。
聞くレベル0
このレベルは、相手の話を
まったく聞いていません。
相手の話が耳を素通りしています。
夫婦でよくありがちですが、
相手はこれをされると不満を持ちます。
聞くレベル1
相手の話を自分の価値観や正義感で
ジャッジしながら聞いています。
相手の言ったことをそのまま
受け止めずに、自分の価値観で
「それは違うんじゃない?」
と判断してしまうなど、
自分が聞きたいことを
聞きたいように聞いている
レベルです。
聞くレベル2
相手の言葉を、そのまま
聞けている状態です。
相手の言ったことを素直に正確に
とらえることができていて、
オウム返しも正確におこなえます。
ですので、相手も
こちらの言うことに対して
「そうそう、そうなのよ!」
とうなずいてくれます。
自分の話を聞いてくれたと
満足がうまれるレベルです。
ちなみに
コールセンターのオペレーターは
このオウム返しのスキルを
訓練します。
聞くレベル3
相手の背景、意図、価値観などを
考えながら聞く状態です。
相手の言葉をそのまま
受け取るだけではなく、
その言葉の裏にある背景や意図、
持っている価値観をイメージして
話を聞いてあげるので、
相手にとっては
「自分の話を聞いてくれた」
だけでなく、
「自分のことをわかってくれた」
と、強い信頼関係が生まれます。
聞くレベル4
相手の感情を共有しながら
聞いている状態です。
相手が思っている感情を
自分のことのように感じながら
話を聞いてあげている状態です。
感情的にシンクロしている、
といってもいいですね。
この状態になると、相手は
「自分のことをわかってくれている」
「お互いにわかりあえている」
と思い、感動してくれます。
できれば、お子さんと話をするとき、
聞く力の4レベルを意識して、
レベル3~4を目指して
話を聞いてあげてください。
そして理解レベルも3以上を
目指して、理解してあげてください。
お子さんのやる気を引き出すために
もしあなたのお子さんに
“やる気“をだしてもらいたいのなら、
まずお子さんのことを
深いレベルで理解してあげること
です。
“聞く力“をうまく鍛えて、
お子さんのことを
深く知ろうとしてあげてください。
そして、マイナス言葉は言わず、
プラスになる声かけを
してあげてください。
そうすると、今よりもっと
やる気を出して
結果的に自主練習をすることになり、
試合で大活躍する日も確実に近づきます。
長くなったので
今日はここまでにしますが・・・
でも、実は・・・・
お子さんを理解するための方法で、
もう一つ、究極の方法があるんです。
次回はそれをご紹介していきますね。
ぜひお楽しみに!
では今日はこの辺で。