アナライザー・出木杉君に自主練習をさせるには(コーチングの4タイプ)
「あなたのお子さんが自ら進んで
自主練習し始めるようになる方法、
教えます」
こんにちは。
子どもの自主練習アドバイザーの
ムトンボ坂上です。
このブログでは、
『試合で活躍したいけど、
練習はがんばりたくない』
という、
スポーツにいまいち力が入っていない
お子さんのやる気を“限界“まで引き出し、
自主練習の鬼に生まれ変わらせ、
試合で大活躍してもらう方法について、
ご紹介していきます。
お子さんがスポーツで活躍するには、
練習量を増やすのが一番の近道です。
そして練習の絶対量を増やすには、
ズバリ『自主練習』しかありません。
ただ、自主練習って、つらくて
つまらないし面倒くさいので、
ほとんどの子どもは、やりたがりません。
親が強制しようが怒ろうが、
結果は同じです。
ただし、例外はあります。
それは、
本人が本気でやる気を出した場合
です。
本人が本気でやる気を出した場合、
子どもは目もくれず自主練習に明け暮れます。
要は、子どもが自主練習をするかどうかは、
本人の“やる気”次第なんです。
そこで、このブログでは、
“子どものやる気を高める方法“を
紹介していくことで、
あなたのお子さんが、
自発的に自主練をし始めるようになる
お手伝いをしていきます。
ぜひ最後まで集中して、
読んでくださいね。
きっちりかっちり、アナライザータイプ
さて、子どものやる気をアップするには、
まずは子どもの性格を理解してあげることから、
ということで、
これまで性格タイプ分析の
ご紹介をしてきました。
今日は、コーチングの4タイプの
シリーズ最後のタイプ、
“アナライザータイプ”
についてのご紹介です。
このタイプは、
・とにかく分析大好き!
・冷静に、客観的に・・・と
いつも心がけている
・名探偵張りの問題解決と
分析の専門家でいたい。
・いきなり動くなんてイヤ。
まずは情報を集めて、じっくり分析して、
計画を立てて、やっと動く、超慎重派。
・石橋を叩いて渡るタイプ。
・用心深い
・しかも完全でいたい!
ミスなんてもってのほか!
・話し方も慎重に考えながら
じっくりと話すタイプ。
何の考えもなくベラベラ話すなんて、できない。
・感情をあまり外に出さない。
・自分のプライベートは簡単には語らない。
・相手をじっくり観察、しっかり関係ができてから、
やっと安心して自分をさらけだす。
というタイプでした。
そして話し方やしぐさは、
反応速度: ゆっくり
話す速さ: ゆっくり
話の長さ: 順を追ってロジカルに話すので、長い
声の調子: 単調、冷静
表 情: まじめそう
姿 勢: 直立不動、硬い
という感じです。
ドラえもんキャラクターでいえば、
このタイプは「出木杉君」ですね。
(残念ながら、しずかちゃんではありません)
では、ここから出木杉君タイプの
性格をさらに理解して、
本人のやる気を引き出す方法を
探っていきましょう!!
出木杉君にやる気をだしてもらうには?
さてさて、アナライザーとは
「分析家」のこと。
冷静沈着で慎重なタイプです。
このタイプは、まさしくその通りで
・分析すること大好き
・物事を客観的にとらえるのが得意
・行動は慎重
・動く前にデータを集めて分析する
・計画を立てたりプランニング
をするのが好き
・冷静
・客観的
・失敗や間違いをきらう
・系統だったことやルールを好む
・粘り強く最後までやりとげる
・変化や混乱には弱い
・堅実な仕事をする
・明確で論理的な話し方をする
・頑固
・まじめ
・対人関係も慎重
・孤立しても苦にはならない
・助言者やコメンテーターになりがち
・他人を批判することはあまり好まない
・自分のことはあまり話さない
・人は好きだが大人数は苦手
・感情表現はあまり得意ではない
・他人からのフィードバックを
深刻にとらえがち
・安定した安全な人間関係を好む
といった傾向があります。
なので、
このタイプのお子さんの
やる気を引き出すには、
「先週と比べてスラスラできるようになったね。
ここでもうちょっと、さらに練習したら
もっと良くなるかも?」
「さすがドリブルのプロだね!
この前の実演、すごくわかりやすかったから
お手本として、このスキルを
みんなに見せてあげてくれないかな?」
「チームが1試合にあと10得点、
得点力をあげれば絶対に強くなる。
そのためには、君がゴール下シュートを、
1試合にあと5本、確実に決めきれば達成できる。
だからこれから毎日20分、
ゴール下シュートのみを練習してみようか」
「毎日10分、ちょっとずつでいいから、
きっちり自主練していこうよ」
「ていねいで正確に取り組んでいたね。
みんなまねできない、
あなただけの素晴らしい点だよ。
これでやめるともったいないから、
あと1週間続けてみたら?」
「計画立てるのうまいよね。
今度はこれに基づいて、まずは10日間、
練習をこなしていったらすごいね。
あと2秒は、記録を短縮できるんじゃないかな?」
といった、話し方をしてください。
なぜかというと、このタイプは
「正確性」
「論理的」
「計画性」
を好むからです。
また自分のプロフェッショナルな点を
ほめられるとあまり顔にはださしませんが、
内心ではかなりうれしくなって、
モチベーションが上がります。
けっこうガンコな出木杉君
そしてアナライザータイプは、
完璧主義者で細部にこだわる
タイプでもあります。
本人が納得しないと動かないという、
強いこだわりも持っています。
おだてて「すごい」とほめられても、
「バカにされてる」と思ってしまうので、
前回との比較など、なるべく
データを示しながらほめるのが
あいてをやる気にさせるポイントです。
お子さんをほめてあげるとき、
認めてあげるとき
本人のこだわりや専門性を
具体的に指摘してあげながら、
感心してください。
「ほ~う。みんながいい加減に
やっちゃう、このステップ、
ちゃんとコーチの言ったポイントを
意識して、きっちりとできていたね。」
お子さんに何かをまかせるとき
ざっくり丸投げせず、
まかせたいポイントをある程度
しぼって伝えてあげてください。
「試合であなたにリバウンドをまかせたい。
ディフェンスリバウンドを、
毎試合5本とってくれ!頼むよ!」
お子さんと目標を決めるとき
データと客観的な数字をもとに、
計画立ててください。
ざっくりな目標設定はイヤがります。
「体重をあと3キロ減らすために、
1日300gずつ、10日かけて
減量させていこうか?
食事の量を1000カロリーに減らして
運動量をあと2時間、増やそう。」
お子さんと話をするとき
じっくりと話を聞いてもらいたい
タイプなので、せかさず、
時間をとって聞いてあげてください。
お子さんに「こうしたらどう?」
と提案するとき
正確な根拠をもとに、提案してあげてください。
「練習の後、ごはん食べてないけど、
それじゃあ体が大きくならないよ。
食べる量を増やすことも大事だけど、
食事のタイミングも変えてみようよ。
トレーニング後30分以内に
タンパク質中心の食事をすることで
筋肉が効率よく増えるよ。」
「世界的なバイオリニストも言ってたけど、
一日まとめて何時間も練習するより、
毎日10分でいいから指を慣らすこと
の方が、上達の近道なんだって。
だから毎日コツコツ、がんばろうよ」
お子さんに質問をするとき
分析家のこのタイプは、何事も
じっくり考えて回答したいので、
返答はせかさないようにしてください。
抽象的な聞き方ではなく、
具体的な質問をしてあげてください。
抽象的な質問をすると、
本人も答えづらくなります。
×「算数、最近どう?」
〇「算数の授業の分数のところで、
何かわかりにくいところない?」
何かやってもらいたいとき
本人が納得する形で、
根拠を示しながらお願いしてください。
無理やり言ったとしても、
その場では「イエス」とはいうものの、
結局やりません。
また、あいまいな依頼内容や、
情にうったえるやり方も、通用しません。
データや根拠を示して、
ゆっくりと説明してあげてください。
「いつもはあなたが先発ピッチャーだけど、
今度の試合では、B君に先発をやってもらう。
というのは、今度の対戦相手は
左バッターばかり。
君は右バッターは完ぺきに
おさえられているけれど、
左バッターとの対戦成績は
極端に相性が悪い。
なのでB君には一回りする3回までまかせ、
4回から君を2番手ピッチャーとして
投入する。くやしいだろうけどわかってくれ。」
アナライザータイプが嫌がること
何度も繰り返しになりますが、
あいまいさ、をいやがります。
どこまでもきっちりしたい
タイプなんですね。
・「最近どう?」とか漠然としたこと
を言われるとイヤがります
・ノリだけで「いいじゃん、やろうよ~」
と言われるのもイヤ
・ゆうずうが利きにくいタイプなので、
最初に決めた計画を変更されるのもイヤ
・バカにされてると感じるので
大げさにおだてられるのもイヤ
・せかされるのもイヤ
私が息子としっくりいかなかった原因
さて、『コーチングの4タイプ』の
ご紹介は、これで終わりとなります。
あなたのお子さんは、どのタイプの
傾向が強かったでしょうか。
4つのタイプを紹介しましたが、
もちろん人によっては、
2つのタイプが50%ずつ
混ざっていることもありますし、
70%と30%で、どちらかのタイプが
強めに出ている、といったこともあります。
ですので、まずはじっくりと、
お子さんの性格タイプを
見定めてあげてください。
そして、これかな?と思ったら、
そのタイプにあわせた
コミュニケーション方法を
とってあげてください。
ちなみにうちの長男は、
プロモータータイプ。
おだてれば木にどんどん登ります。
私はアナライザータイプ。
何事も系統立てて、
きっちりやりたいタイプです。
まあ、そういうことで
長男とは、しっくりきませんでした(笑)
試合に出たいくせに自主練習をしない
「毎日ハッピー、頭の中がお祭り状態」
のラテン系の息子に対して、
「調子に乗るな!」
「なんで練習しないんだ!」
「うまくなるには毎日20分間、
決めた時間にきっちりと練習をだなぁ・・・」
と、
アナライザーパパの私は、
理詰めで説教し続けていたのです。
今思えば、
そりゃ、長男にとっては、
何でも細かく言われるので、
かなり息苦しかったと思います。
息苦しいと、やる気、なくしますよね・・・。
で、この性格タイプ分析を知ってから
息子の息苦しさが理解できました。
で、なるべく接し方を
変えるようにしました。
(私が言いたいのをグッとこらえる感じです・・・)
すると、
自主練嫌いだったあの息子が、
バスケのシュート練習を
ちょっとずつやりはじめたのです。
とはいえ、夢にむかって
まだまだではありますが、
ゼロがイチになっただけでも
大きな進歩だと思っています。
最後に
「お子さんの性格タイプを把握し、
それにあった対応をする。」
やっぱり、
子どものやる気をアップさせるには
これはほんとに大きな効果がありますね。
4タイプ分析はここまで。
次回以降も、お子さんのやる気を上げて
自主練習再開につながるヒントを
どんどんご紹介してきますね。
それでは、また!
ありがとうございました!!