火の呼吸?火のラッシャータイプとは?(こどものメンタルは4タイプ)
「あなたのお子さんが自ら進んで
自主練習し始めるようになる方法、
教えます」
こんにちは。
子どもの自主練習アドバイザーの
ムトンボ坂上です。
このブログでは、
『試合で活躍したいけど、
練習はがんばりたくない』
という、
スポーツにいまいち力が入っていない
お子さんのやる気を“限界“まで引き出し、
自主練習の鬼に生まれ変わらせ、
試合で大活躍してもらう方法について、
ご紹介していきます。
あなたのお子さんが
スポーツの試合で活躍するには、
ライバルより人一倍、
練習量を増やすしかありません。
そして練習量を増やす
唯一の方法はズバリ
『自主練習』
しかありません。
ですので、お子さんには
ぜひ自主練習を続けて
もらいたいのですが、
でも、子どもって、
誰もが自主練習がキライです。
なぜなら、面倒くさいし
おもしろくないからです。
なので、いくら親が強制しても、
口うるさく言ったとしても、
本人が本気でやる気を出さない限り、
自主練習を絶対に始めることはありません。
そこで、このブログでは、
“子どものやる気を高める方法“を
紹介していくことで、
あなたのお子さんが、
自発的に自主練をし始めるようになる
お手伝いをしていきます。
ぜひ最後まで集中して、
読んでくださいね。
さて今回は、飯山先生が提唱されている
「子どものメンタルは4タイプ」の、
具体的内容についてお話ししますね。
なお詳細は、こちらの本にのっています。
=================
「こどものメンタルは4タイプ」
飯山晄朗(いいやま じろう)著
大和書房 発売
=================
すごく勉強になる本ですので、
ぜひご一読ください。
・・・
さてさて、飯山先生、これまで
オリンピック選手や甲子園出場選手を含め、
スポーツにかかわる数多くのお子さんを
指導された経験があります。
そしてそんな中、
子どもに同じことを言ったとしても、
子どもによって受け取り方が
違ってくるのはなぜだろう?
と、不思議に思っていたそうです。
そして、その結論として、
それは人それぞれに性格が違うから。
だから反応パターンも違ってくる
のではないか?
もしそうならば、
やる気のない子どもの
やる気を引き出すには、
子どもの性格にあわせた
声のかけ方をすれば、
やる気もアップするはずなんじゃないか?
という結論に、たどりついたそうです。
そこから、子どもの性格は、
①行動が素早くて感情的な子 = 火のラッシャータイプ
②行動が素早くて理性的な子 = 風のパートナータイプ
③行動がゆっくりで感情的な子 = 水のハーモニータイプ
④行動がゆっくりで理性的な子 = 地のクレバータイプ
の4タイプにわけられる、という説を提唱されました。
では、今日は「火のラッシャータイプ」
についてご紹介です。
火のラッシャータイプ
行動が素早くて感情的な子
このタイプは、
・積極的
・情熱的
・明るい
・直感的
・攻撃的
・新しいものを作り上げていくパワフルさ
・熱しやすく冷めやすい
という要素を持っている子です。
いますよね。
こんな子。
どんどん前にでてくる(笑)。
このタイプの良いところは、
・「俺はできる!誰にも頼らなくてもできる!」と
自己肯定感が高い
・勇気がある
・リーダーシップも発揮する
・ズバッとはっきり言う
・誰もやってないことをやるのは好き
・新しいことを始めるのも好き
・勝負事も好き
・いわゆる「目立ちたがり屋」
・明るい
・周りの人を楽しませると自分もうれしくなる
といった点です。
反対に、短所としては、
・俺様主義
・自己中心的
・うぬぼれが強い
・だからついつい見栄をはってしまう
・なので、自分の意見は曲げない
・しかも言い方がきつい
・けんかっ早い
・そのくせ、忍耐力にかける
・ずっと一番でいたい
・自己正当化して横柄な態度になってしまう
・熱しやすく冷めやすい
といった点です。
ドラえもんにでてくるジャイアンみたいですね。
いや、こう考えるとドラえもんって、
キャラの性格設定がしっかりできていますよね。
さすが藤子先生!
熱男!火のラッシャータイプの
やる気をあげるには?
さて、このタイプのやる気をあげる
声かけの方法としては、
『相手を認めたうえで、肯定してあげる』
ということが、あげられます。
たとえば、バスケットでいうと、
「へー。この年代で、
こんなシュートができるんだ。
すごいよ!
同学年でも、なかなかここまで
できる人、いないよ。
でも・・・。
もっとシュートの確率を高めたいなら
1日10分でいいからシューティングしてみたら?
シュートタッチがみがかれて、
打てば打つほどシュートが
スパスパと連続で入って
もっとすごくなれるよ。
もし君がそうなったら、
試合でもっと活躍できるし、
絶対おもしろいと思うんだよね~」
といった感じで声かけを
してあげるんです。
このタイプは自信家なので、
まずは相手を認めた上で、「肯定」してあげる。
ここ、重要です。
まず相手を「認めてあげる」。
「肯定してあげる」。
あなた、それでいいんだと。
ほめるんではないですよ。
今を認めてあげるんです。
がんばってきたね。
私はあなたを認めてるよ。
でも、今はちょ~っと、
やる気が起きないんだね~と。
で、その上でアドバイスを送るようにすれば
相手もすんなりと聞き入れてくれます。
子どもを認めるのは甘やかし?
とはいえムトンボさん。
練習もせずダラダラしているわが子に、
「認めてあげる」なんて、
甘っちょろいだけじゃないんですか?
その気持ち、わかります。
試合に出られないと悔しがるくせに
何の努力もしない子どもを見てたら
どーしても、
どーーーしても、
イラッときてしまいます!!
私も息子に対して何度、こらえたか。
私なんて歯を食いしばりすぎて、
イカリ豆の殻がハグキに刺さって
血が出ましたもんね(←大げさ)
でも、このジャイアンタイプ。
怒りにまかせて、のび太のママのごとく
上からガーーッと、ガミガミおさえつけても、
性格的に受け付けません。
効果はないんです。
まず、認めてあげること。
ここが火のラッシャータイプに対しては
最大のポイントです。
「おい。ジャイアン。
いや、たけしよ。良く聞け。
お前が言い出した、
『俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの』
という言葉は、マンガの歴史上に残る、
素晴らしい名言だと思う。
語呂もいいし、覚えやすい。
でも理屈としてはめちゃくちゃだぞ。
ただ、そう言いたい気持ち、よくわかるよ・・・
母ちゃんがおもちゃ、
買ってくれないんだよな。
で、スネ夫のラジコンがうらやましいんだよな?
早く遊びたくて仕方ないんだもんな。
だから力の強い俺が一番なんだから、
当然一番に遊んでもいいよなって、
そう、思いたいんだろ?
でもよぉ、たけし。
人のものは、しょせん、人のものなんだ。
お前のものではないんだ。
お前の勇気、力、強さ、リーダーシップ。
良いところがあるのは、みんなわかっている。
でも人のおもちゃをとってはダメだ。
わかるよな?
お前は強いリーダーなんだ。
みんなの良いお手本になってもらわないと
困るから、あえて言ってるんだよ・・・」
と、私がジャイアンのパパなら、
こんな声掛けします。
でも、ジャイアンの母(かーちゃん)は
「こらーー!た~け~し~っ!
また店番もしないで遊んでばかりーー!!」
と、ジャイアンの顔を見た瞬間に
反射的に怒鳴っています。
もう脊髄反射とおんなじですよね。
このしかり方、火のラッシャータイプには、
“ジャイアン“という一人格の性格を
認めてないので×なんです。
猪突猛進の伊之助タイプの要素も・・・
また、このタイプ、
目標を立てて取り組むことが
得意な方なので、
目標さえ決まれば、あとは
自分で突き進んでいきます。
ただ、時々チェックしてあげないと、
がんばってるのに見てくれてない(泣)
と、すぐにやる気が覚めてしまいます。
なので、
「がんばってるじゃん。よくできているね」
と、ここでも認めてあげてください。
新しい視点やアドバイスは
すぐに取り入れてくれるタイプです。
自信をつけてあげたいとき
自信をどんどん
つけてあげたいときには
これでもかと「肯定」してあげてください。
やる気をなくしたとき
もし、やる気をなくしていた場合は、
頭ごなしの「あれやれ」「これやれ」
はNGです。
本人の意思に反して押し付けるのは
絶対にやめてください。
いわゆるお山の大将的性格なので、
人から指図されたり束縛されると、
さらにやる気がうせてしまいます。
そのうえで、目標をはっきりと
させてあげましょう。
何か目標がないと燃えない、
やる気が起きないタイプなので、
もし目標を失っていたら
「次の練習試合に向けて、
これができるようになってみようか」
「このドリルのここまで、まずはやっていこうよ!」
と、具体的なアドバイスしてあげてください。
ほめるとき
ほめるときは、良い部分を具体的に
指摘してほめてあげてください。
「ハキハキとした返事、一番だね」
「以前より体幹が強くなって
バランスのとり方はピカ一だね」
ただ、スネ夫みたいに
「いよっ!天才!」
と適当にいって調子にのせるだけだと、
調子にのりすぎて木に高~く登りすぎて、
はるか雲の上まで行って、
周りが見えなくなってしまいます。
なので、ただ単に
「すごいっ!」「いいよその調子!」
ではなく、
どの部分がどうよくなったか、
具体的にほめてあげると良いです。
しかるとき
まわりくどい言い方や
話が長いのはイライラするので。
「ここを良くしたいんだね。
で、うまくいかないんだね。
だからイライラして仲間に
キツイ言葉を言ってしまったんだね。
でもあなたがキャプテンとして
大変なのもわかってるよ。
だからこそここで、自分の気持ちを
うまくコントロールできたら
もっとみんなついて来てくれるんじゃ
ないかな?」
と、
ここでもまず本人を
肯定してあげた上で、
優しく語りかけ、
しかってやってください。
決してこんな顔で叱らないでください。
火のラッシャータイプは
一番になりたいという
競争意識を持っているので
感情的に強く言えば言うほど、
カッとなる傾向があります。
腹が立つからといって
感情的に逃げ道をなくすように、
詰めて怒るのではなく、
(↑これ、私はよくやってしまいます)
大人な冷静な対応をしてくださいね。
積極的にかかわって
もらうためには・・・
何かをさせたいとき、
火のラッシャータイプは、
おもしろそうだと感じると
積極的にかかわってくれます。
なので、おもしろそうな
イメージを想像させながら
「あなたならどうやってみる?」
と、話しかけてみてください。
でも複数のことを
同時進行させるのは苦手です。
またコツコツやるのも苦手です。
とにかく楽しいそう!という
ワクワク感を出して
「やってみようよ!」と
声かけしてあげてください。
信頼関係をつくりあげたいとき
このタイプは「尊敬」できる部分を
持った人にあこがれます。
自分が一番と思っていながら、
自分よりすごい人がでれば、
「うわっ。すっげー」と
素直に信頼してくれます。
なので口ばかりで言うのはなく
自分が「実践」できたり、
「知識」をもっていることが重要です。
言いっぱなしは×ですね。
火のラッシャータイプまとめ
火がつくと止まらない。
どんどん突き進む。
上から押さえつけられるとやる気をなくす。
俺様中心主義。
競争大好き。
あなたのお子さんが、
もし元気印のこのタイプであれば、
まず『認めてあげる』ことです。
・子どもながらに相手の面目をつぶさない、
相手を尊重してあげる
・「肯定 → 改善案の提案→ 肯定」
のサンドイッチ作戦でしかる
この作戦で話をすすめると、
本人のやる気もアップさせたまま、
自主練習につなげられますよ。
他のタイプについては、また次回に。
では、今日はこのへんで!